2019年03月09日

Twitterで拡散した虐待動画

連日にように続く、児童虐待のニュースですが、昨年の児童虐待相談件数は133,778件あり(厚生労働省,2018)、またこれは相談件数ですから、おそらくこれ以上の件数の虐待が、今もどこかの家で起こっている状態でしょう。

今回のTwitterの虐待動画のニュースですが、兄が母親による弟の児童虐待を動画に撮り、Twitterにアップ。それが拡散されたことで、動画を見た人たちが警察に通報し、母親が逮捕されたという流れでした。

個人的には、動画とSNSによって虐待が発見され、ソーシャルサポートの場として上手く機能した事例であるように感じました。
今回はこのニュースに対して、先行研究で言われていることを踏まえながら、2つの個人的見解を述べたいと思います。

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児童虐待は、発見することが難しいということが問題の一つとして言われています。家庭内で行われている暴力を外部が発見し、さらに虐待をする親の行動を修正するようなカウンセリングの場にどう繋げるか、といったことは穴だらけです。今日まで教師の家庭訪問未就学児を対象にした区役所職員の訪問普段から子どもの異変に教師が気づく必要があるなど、検討の余地満載な方法で、児童虐待の発見に努めていますが、このような方法で虐待を発見できる気が筆者は全くしておりません。例えば親は、一度の家庭訪問や役所の訪問前には準備して隠すでしょうし、先生が気づくほどのあざをつくらない程度に殴るかもしれません。

今回の動画も、母親は子どもを沢山蹴っていましたが、あの強さでは、人に気づかれ、後に残るようなひどい痣にはならない、つまりは虐待の証拠として残らないのでは、と筆者は感じています。

だからこそ動画として投稿されることで、虐待のひどさが理解され、逮捕につながったのだと思います。

今までは、児童虐待を警察に告発するにしても、虐待を受けたことが分かるような医師による診断が必要で、それには大きなあざができるくらいに殴られていないと、難しい状態でした。

だから例えば、30回殴られて、小さなたんこぶが出来たくらいでは、警察に通報しても虐待をした親は逮捕されなかったと思います。

そういう意味で、スマホが普及して直ぐにこっそり動画が撮れるようになったのは、時代の流れを感じますし、証拠を残せるという意味で良いことだと思っています。

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2つ目は、動画がSNSにアップされたということです。


児童虐待をした親は法的に罰せられますが、そういったことをある程度の年齢にならなければ子どもは知らないのではないでしょうか。
今回の兄も13歳でしたし、「親を警察に通報する」という考えはなかったのではないかと思います。

ツイッターに投稿したことで、それを見た大人が通報したというのは、ソーシャルサポートとして機能していると言えます。

かつ、SNSだと拡散とリプライがスピーディーである点が強みだと改めて感じました。

昔だと、ネット(知恵袋など)で相談することが多かったでしょうが、過去の返信を見ても、「我慢してください」など課題解決になる有益な返答は見かけませんでしたし、実際に援助行動には移してくれた人は誰もいなかったでしょう。

それが実際の動画で拡散されたことで、虐待の深刻さに気づいた正義感のある方によって、今回の虐待発見へと繋がったと思います。

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筆者は、虐待は身体的なダメージだけでなく、長期にわたる恐ろしいほどの心理的ダメージを与えると信じて疑わないので、虐待は早急に発見されるべきであると思っています。たとえ、親が逮捕されるということになったとしてもそう考えます。

その後に、親は行動療法などのカウンセリングを受け、認知の歪みを解消することで、家族の再生へとつなげていくことが大切だと思っています。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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posted by アリシス at 04:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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