2018年07月14日

アタッチメント理論とは

アタッチメントは日本語で「愛着」と訳されます。

アタッチメント理論とは、人が不安や恐れなどネガティブな感情を抱いたときに特定の他者に接近して安心を得ようとする行動を指します。


ポイントは、「ネガティブな感情」のときに「特定の他者」に接近するということです。


なので、ポジティブな感情のときに誰かとくっつきたいと思うことやネガティブな感情のときに様々な人とくっつきたいと思う気持ちや行動はアタッチメントとは呼びません。


ネガティブな感情のときに特定の他者に接近して安心を得るというのは、とても自然で、健康的な行動と考えられています。



例えばひどく非難されたりするなど、厳しい状況に置かれたときも、特定の他者のところに行く(あるいは特定の他者を思い浮かべる)と落ち着くという経験があると思います。

ーーーーーー
さて、アタッチメントは、4つのタイプに分けられます。安定型不安(アンビバレント型)回避型無秩序型です。

ネガティブ感情のときに、赤ちゃんが親に対してどのような行動をとるのか(接近して安心を得る、距離をとる…など)という観点から分類したものです。


タイプを測定するため、あえて赤ちゃんに「ネガティブな感情」を引き起こさせ、アタッチメント行動を取り出した実験がストレンジシチュエーション法です。


赤ちゃんが初めての部屋で、1人にされます。この状況は赤ちゃんにとって非常にストレスフルな感情を引き起こし、多くの赤ちゃんは泣き叫びます。


しばらくして親が部屋に戻ると、子どもは親の顔を見るなり親に接近し、安心し、泣き止みます。この行動は赤ちゃんの約6割(日本・アメリカ等しく)が当てはまる行動で安定型と呼ばれます。


不安型は、親が戻ってくると、接近しようとしますが、安心感を得るよりはむしろ怒ったり、泣き続けたりして、親が戻ってきてもしばらく落ち着きません。


回避型は、親が部屋を出て行っても泣き叫ばず、戻ってきたときも親に接近しません。回避型の子どもは一見自立しているように見えますが、コルチゾールを測ってみると、不安型の子どもよりもストレスを感じていることが分かりました。彼らはストレスを別の方法で対処しているだけなのです。


この違いが生まれる要因は、親の養育態度が関係しています。安定型の子どもの親は、子どもの行動に対して情緒的で「一貫した」反応をとります。

子どもの反応に、一貫した反応をすることは、親の反応を子どもが予測しやすくするのに役立ちます。また、子どもの自己効力感自己肯定感を高めることに繋がります。

不安型の子どもの親は、態度が一貫していません。子どもを時には突き放し、時には受け入れたりします。そのため、子どもは親の行動が予測できず、不安を表すようになります。


回避型の子どもの親は子どもに対する反応が無い人たちです。親がうつ状態であったり、児童虐待をしている場合があります。
あるいは、介入しすぎる親をもつ子も非常に回避型になりやすいことが分かっています。

ーーーーーーー
一昔前は、これらのタイプが大人になっても続くと言われてきました。約7割の人が、乳幼児のアタッチメントと成人のアタッチメントが一致するという研究結果が出ています。しかし今は、タイプ変化する可能性が高いとも言われています。それは、友人であったり、他の養育者であったり、学校の先生や恋人など、親以外の他者との関係性が影響するからです。

幼少期の親との対人関係パタンが内在化されて、他の対人関係でも適用される現象を内的作業モデルと言います。

また専門家の講演を聴いたところ、父親とのアタッチメントパタンは男性との関係性のパタンに適用され、母親とのアタッチメントパタンは、女性との関係性のパタンに適用されるそうで、内的作業モデルは父親と母親別々に形成されるようです。


大人のアタッチメントは、不安型-回避型で二次元で測られることが多く、これら2つのタイプの値が低い人が安定型に分類されます。

現在、アタッチメント理論はさまざまな関係性の中で応用されつつあり、特に、アタッチメント理論を恋人関係に当てはめた論文は数多くあります。

後々、上記の論文や本なども取り上げてみたいと思います。

スポンサーリンク


posted by アリシス at 00:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください